kintoneのアプリにはさまざまな関数機能が備わっています。
代表的なものでは、「SUM関数」「IF関数」など、よく使われるものはひと通り揃っているのですが、「SUMIF関数」はどうでしょうか?
kintoneでテーブルを作成した場合など、条件ごとに数値を合計したいというケースは多いと思います。
ここでは、kintoneでSUMIF計算をおこなう方法についてご紹介していきます。
kintoneにSUMIF関数は無い
結論からいうと、kintoneアプリにSUMIF関数の機能は備わっていません。
そのため、SUM関数を使用した単純な合計計算であれば問題ないですが、条件を指定した合計計算をおこなう場合には関数のみでは不十分となっています。
それでは、kintoneでSUMIF計算は諦めるしかないのでしょうか?
SUMIF関数の使用はできませんが、フィールドやテーブルの設定次第ではSUMIF関数と同じ計算結果を出すことが可能です。
工夫次第でSUMIF関数を使わなくても計算はできる
ご紹介した通り、kintoneにはSUMIF関数を設定することはできませんが、IF関数とSUM関数を組み合わせることで、SUMIF関数と同じ計算結果を出すことが出来ます。
例えば、以下のようなテーブルの中から「千葉店」だけの売り上げ金額を集計するフィールドを設定するとします。
そのまま計算フィールドに「千葉店」だけの売り上げを抜き出して集計することはできないため、テーブルに以下の項目を追加します。
- 店舗が千葉店のとき、売上の数値をそのまま表示させる
- 店舗が千葉以外のとき、0を表示させる
このような計算テーブル項目を追加しました。
式で表示すると、「IF(店舗=”千葉店”,売上,0)」となります。
あとはテーブル内の「追加」項目をSUMで合計するフィールドを設定することで、「千葉店」だけの売り上げを集計することができます。
このように、工夫次第でSUMIF関数と同じ計算をおこなうことが可能です。
プラグインを利用することでSUMIF関数を使用できる
どうしてもフィールドやレコードの設定を動かすことができないようなケースでは、プラグインを利用することでSUMIF関数を使用することが可能です。
プラグインとはkintoneの拡張機能のことで、導入することによりkintoneをカスタマイズすることができます。
プラグインには有料のものと無料のものが存在し、複雑な設定やプログラミングの知識がなくても導入することが可能なものもあります。
有料のプラグインは当然ながら追加で費用がかかってしまいますが、SUMIF関数に限らずさまざまな機能を追加することが出来ますので、kintoneでやりたいことに応じて導入を検討しましょう。
有料プラグインにはさまざまな種類があるため、利用したい機能をWEBで検索してみると良いでしょう。
まとめ
kintoneでSUMIF計算をおこなう方法をご紹介しました。
kintoneには導入されていない関数も多いですが、同じ計算結果を出すだけならフィールドと関数の組み合わせで乗り切れる場合があります。
ただし、不要なテーブル項目やフィールドが増えてしまうため、体裁を整えたい場合には有料プラグインを利用して機能の拡張を検討しましょう。
また、kintoneは標準搭載されている機能がバージョンアップにより追加される場合もあります。
常に最新のバージョンアップ情報を確認するようにしていきましょう。